耳年齢と課題解決欲

人の耳は年齢による衰えで、聞こえる周波数領域が変化する。

特に顕著なのは高音域で、10代で20,000Hz聞こえたのが60代では10,000Hzに落ちる。

ピアノの鍵盤で出す音域は20Hz～4,000Hzだから音程の聞き分けは出来るが、

実際は倍音が出されていて若い時はそれを捉えて豊かな音楽を楽しめる。

若い時には楽しめた音楽だが、歳をとるとその感動が少なくなる。

それは、単に感受性が落ちたのではなくて聞こえる音楽が違っているのだ。

私は若い時の様に音楽を楽しめなくなっている自分を発見して残念に思うのだが、

加齢によるものだと思い、

音楽以外の違う事に感動を求める生き方も大切だと思う。

幸か不幸か、人間には課題解決欲がある。

何か問題が発生した時にそれを解決しようと努力して解決出来た時に得られる喜びは大きく強い。

その感動・喜びを得ようとする欲求が課題解決欲だ。

これは他の動物には無い特性で、

人間の貪欲さにも繋っていると聞く。

しかし、上手くコントロールすれば人生を豊かにする事にもつながる。

シニアには現役とは違う意味で社会を支える役割がある。

地域社会には大小様々な課題が山積する。

私にも向き合う課題がある筈だ。