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スマホ依存で頭が弱った大人に

スマホ常用で安易に情報を入手して頭に負荷をかけないと様々な弊害を引き起こすと指摘されている。

どのようにそれを防ぐのか、認知症対策と合わせて考えてみたい。

(参考は「スマホはどこまで脳を壊すか」榊浩平著)

デジタル性健忘とイコールではありませんが、認知症対策の考え方が参考になりそうです。

認知症には、「15歳までの教育歴不足」「難聴」「頭部外傷」「高血圧」「飲酒」「肥満」「喫煙」「うつ病」「社会的孤立」「運動不足」「大気汚染」「糖尿病」といった、12のリスク要因があることがわかっています。

これらのリスク要因を予防できる方法が、次の3つです。

①運動

②コミュニケーション

③睡眠

①運動は若いうちから始めるのが望ましいとされているが、シニアには出来るだけ無理のない形でスタートし徐々に適切な負荷で継続することがおすすめだ。

②「社会的孤立」も、認知症のリスク要因の一つといわれる。シニアになってから遅いと言われるかもしれないが出来るだけ友達や仲間を求めて外に活動を求めるのが望ましい。

③12のリスク要因の「うつ病」を防ぐには、よい睡眠をとることが必須です。良質の睡眠はストレスを解消し、精神の安定につながります。

睡眠に大切な観点は「量」「質」「リズム」の3つです。量については、目安は日中に眠くならないかどうか。7~8時間が目安という研究結果が多いですが、人によって異なるので日中眠くならなければ、そこまで気にする必要はありません。

質に関しては、寝る前のスマホに気をつけてほしいと言われる。スマホのブルーライトは、私たちの脳を覚醒させ、睡眠ホルモンといわれるメラトニンの分泌を抑えるため、寝る前にブルーライトを浴びると、私たちの脳は「起きる時間」と勘違いし、睡眠の質を下げてしまいます。

毎日同じ時間に起きて、同時間に寝るリズムを作ること。毎日が日曜日のシニアには無関係の様ですが、特に気をつけたいのは、リズムを崩す行事です。

 

こうして検討してみると特別な事ではありません。

しかし、シニアは身体の自由が効かなくなり五感が弱り、ついつい「運動」も「コミュニケーション」も疎かになりがちです。そして「睡眠」も。

スマホを避けるのではなく、むしろ活用して行動半径を広げる事がシニアには大切なことに思えます。