上阪徹氏が浅田次郎氏(直木賞作家)をインタビューした記事を読んだ
職を転々として苦労したという風評、寝る間を惜しんで小説を書いていたと言う噂話を否定して、そんな人生を送ってもつまらない、と言い切る浅田次郎氏の炯眼(けいがん)はさすがです
私自身は平凡な人生だったが、やはり好きなことを必死にやってきたと思える
好きな事は苦労にはならない
それを言い得て妙なので以下に抜粋する
『子供の頃から小説を読むのも書くのも好きだった。
しかし作家デビューは遅く40歳。
高校卒業後、色々な事を経験した
「しかし、だから苦労した訳ではない」と。
「僕はいちばん好きなことを好きなようにやってきた」
あたかも「休みなしで努力せよ」と言う様なメッセージが伝わっているが
「とんでもない。そんな毎日を送って成功しても、人生つまらないし、人間としてもつまらない。
むしろ逆に、僕は、人間はたくさん遊ぶべきだと思っているんだから」
(中略)
「だから、仕事をどう選ぶべきかと問われたら、やはり好きなことをしたほうがいいと答えますね。向き不向きなんて考えないほうがいい。そんなのわかりっこないもの」
ただし、世の中では必ずしも好きなことを、仕事にできるわけではありません。
「だから心がけてほしいのは、選んだ仕事を好きになってみることです。
好きになれそうな仕事を選び、自分から好きになってみる。
いまやっていることを好きになれない人は、案外、何をやっても好きになれないのではないかと僕は思う。
人間、思い込みで生きているところが大きいから。
だったら、好きだと思い込めばいい。
思い込みは、人生を有意義に過ごすために、うまく使えるものなんですよ」
(中略)
「自分の才能を信ずるべし、信ずるべからず。
才能を信じなければ本当の努力はできない。
でも、才能を過信してしまったら努力はできない。
才能はみんなが持っているけれど、汗をかかせてこその才能。
それを忘れないでほしいと思う」
そして浅田さんが続けたのは、すぐに結果を求めようとしないというアドバイスでした。
「いまやっていることの結果が、明日出ることはない。細かい努力の積み重ね、日々の充実の積み重ねによって、それは得られる。少なくとも何年もかかる話なんだから」』
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