高齢化社会で、高齢者が若い世代に頼らず自立する為に必要なモノの一つに「有償の助け合い」というテーマがある。
これを議論すると男性が担うべき役割・作業が多いにも関わらず参加する男性が少ないという問題が出る。何故か?それを解明し解決しないと具体的な活動にならない。
女性は高齢になる前から地域に根差しコミュニティに馴染んでいる。
そして摩擦の無い話術に優れている。
残念ながら男性は階層社会で結論を求める会話に終始しており、上位の人はケンのある話し方をしても下位の人が摩擦を避けるので、退職後の話し方の何が問題か理解出来ない。
だから人と交流して摩擦を起こし、しかも摩擦の原因が分からず、徐々に外に出なくなる。
そんな訳で男は家に篭りがちになる。
そんな男性を高齢者同士の助け合いの場に連れ出すのは容易では無い。
お金に困っている訳では無いので、家に篭っても困らない。
困るのはその世話をしなければならない奥さんだけである。
外に出て「有償の助け合い」をしようにも出来なくなる。
だいたい、尊大な男性をボランティア的な場に連れ出しても摩擦が起こり他の人が来なくなるかもしれない。
ということで、まず男性には退職後のコミュニティでの行動規範の教育から始める必要がありそうだ。
しかし、誰も好き好んでそんな教育を受けるはずがない。
何か動機付けが必要だ。
尊大な男性でも弱点はある。
人との交流の無い寂しさは感じる筈で、それを癒す方法があれば有効では無いか。
今の日本は尊大な男性を社会に連れ出す有効な方法を提供しようとしていない。
企業はこの宝の山を発掘する努力をしていないのでは無いか。
まあ、こんな事を言いながら、私自身が尊大で嫌な男性の一人かも知れないのだが。
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