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19/10/30 平均寿命の罠

日本の男性の平均寿命は、70年前は60歳である。

2017年度のそれは81歳と21歳も伸びている。

因みに女性は87歳で26年伸びている。

人間の寿命がそれほど変わる訳が無い。

平均寿命は「0歳児における平均余命」だから、その時の社会情勢により大きく変化する訳だ。

各年齢の死亡率で推定する訳で終戦直後は男性は平均寿命が50歳だった。

だから今の0歳児が81歳迄平均して生きられるかは保証の限りでは無い。

戦争が起こったり、環境破壊で天災が酷くなれば相当短くなると予想される。

 

だから、現在の年齢での平均余命の方が実現性が高い。

因みに男性は現在70歳ならば平均余命は15年つまり85歳迄生きる、80歳ならば8年つまり88歳迄生きる。

しかし、この平均寿命の数字が人を不幸にする。

何となく81歳迄生きないと損をした様な気になる。

どう生きるかよりも、生き延びる事が大切になる。

もし仮に平均寿命が60歳と思うと、それを超えるともう十分に生きた、

残りの人生は何か人の役にたつ事をしなければと思う。

人生50年と思っていた昔は多分死を恐れるよりも「短い生を全うしよう」としたのでは無いか。

現在は「80年もあるのか長いなあ」では無いか。

 

より充実した余生を送る為には、

充実した身体機能、或いは明晰な頭脳が何歳までと自分で決めて、

それまでの生き方を明確にする事では無いだろうか。