日本の男性の平均寿命は、70年前は60歳である。
2017年度のそれは81歳と21歳も伸びている。
因みに女性は87歳で26年伸びている。
人間の寿命がそれほど変わる訳が無い。
平均寿命は「0歳児における平均余命」だから、その時の社会情勢により大きく変化する訳だ。
各年齢の死亡率で推定する訳で終戦直後は男性は平均寿命が50歳だった。
だから今の0歳児が81歳迄平均して生きられるかは保証の限りでは無い。
戦争が起こったり、環境破壊で天災が酷くなれば相当短くなると予想される。
だから、現在の年齢での平均余命の方が実現性が高い。
因みに男性は現在70歳ならば平均余命は15年つまり85歳迄生きる、80歳ならば8年つまり88歳迄生きる。
しかし、この平均寿命の数字が人を不幸にする。
何となく81歳迄生きないと損をした様な気になる。
どう生きるかよりも、生き延びる事が大切になる。
もし仮に平均寿命が60歳と思うと、それを超えるともう十分に生きた、
残りの人生は何か人の役にたつ事をしなければと思う。
人生50年と思っていた昔は多分死を恐れるよりも「短い生を全うしよう」としたのでは無いか。
現在は「80年もあるのか長いなあ」では無いか。
より充実した余生を送る為には、
充実した身体機能、或いは明晰な頭脳が何歳までと自分で決めて、
それまでの生き方を明確にする事では無いだろうか。
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