アフガニスタンで30年以上活動していた中村哲医師が12月4日銃弾に倒れた。
その活動や功績についてはここでは触れないが、彼が新聞に寄せた寄稿文には、将来を示唆する言葉が載っていた。
彼が灌漑の用水路を引こうとする、孤立する村にはまだ「神や人を信じる」事で生きる厳しい世界があったが、アフガニスタンは大きく近代化に揺れている。
それを紹介したい。
「約18年前(0 1年)の軍事介入とその後の近代化は、結末が明らかになり始めている。
アフガン人の中にさえ、農村部の後進性を笑き、忠誠だの信義だのは時代遅れとする風潮が台頭している。
近代化と民主化はしばしば同義である。
巨大都市カブールでは、上流層の間で東京やロンドンとさして変わらないファッションが流行する。
見たことも無い交通ラッシュ、霞のように街路を覆う排ガス。
人権は叫ばれても、街路にうずくまる行倒れや流民たちへの温かい視線は薄れた。
泡立つカブール川の汚濁はもはや川とは言えず、両岸はプラスチックゴミが堆積する。
国土を省みぬ無責任な主張、華やかな消費生活への憧れ、終わりのない内戦、襲いかかる温暖化による干ばつ-週末的な世相の中で、アフガニスタンは何を啓示するのか。」
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