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'19/12/20 先進国「飛び恥」じわり

日経12/18夕刊に掲載された。

「環境意識、飛行機手控え 航空会社が陸路提供」と続く。

16歳の環境活動家、グレタ・トゥンベリ氏が交通手段として飛行機を回避していることでも注目を集める。

驚くのは「国際航空運送協会(IATA)によると、18年の航空業界の二酸化炭素(CO2)排出量は約9億トンで、世界全体の約2%に相当した。」

全世界の全ての活動の2%を占める、とは途方もない数字だ。

飛行機で移動する人の多さもさることながら、いかに一度に大量のエネルギーを消費しているか分かる。

ヒトは移動手段が有れば遠くの知らない土地に行ってみたい(観光)と思うのは自然な欲求だから、他の代替手段(例えばVRとSNSの組み合わせ)は有るし将来は解決できる。

後はグローバル経済を担うヒトの移動だ。

ビジネスは信用が必要で食事を共にすると言うのは最後に残りそうだ。

しかし、これとて移動機会を減らす手段はありそうだ。

ヒトは一旦便利さの一歩を踏み出すと、その弊害の大きさを顧みず前進する。

過去の歴史上、それを止めることは出来なかった。

この「飛び恥」の概念がどこまで広く支持を得て普及するか、人類の知恵が試される。