今までは、ヒトに「自由意思」がありそれが人間の尊厳の根拠だと思われて来た。
しかし、「ホモデウス」(ユヴアル・ノア・ハラリ著)は、それを単に生理的なアルゴリズム(問題を解決する為の方法・手順)が意思や行動を誘発しているだけで、魂は存在しないと言う。
これは、私の考え方に大きな影響を与えた。
自分にはある魂があり、それは深い所にあり、私の考え方の根幹を決定するゆるぎないものと思っていた。
そうではないとするハラリの意見(著書には、その科学的な解明のプロセスが示され説得力がある)に従えば、私が確固として持っていると思っている意見は「何となく思っている」だけで、自分の意見にはなっていない。
それを自分の意見とするには、例えばブログで投稿する為に色々な考えを突き詰め、文章にして初めて自分の意見と言える事になる。
確かに、ブログ投稿の為にまとめている間に、最初のイメージとは違う考えが現れ異なる結論になる事があり驚く事がある。
自分はこんな風に考えていたのかと気づく感じだ。
それは考えていたのではなく、今その考えに至った事を確認出来たのだ。
事ほど左様に、普段から何となく考えている事を、ブログを意識して文章にする事は、自分の本当の考えを確認するのに役立つと思っている。
コメントをお書きください