日経新聞2/28朝刊のオピニオン、呉軍華日本総合研究所理事の投稿から。
「新型肺炎の感染拡大は、予想外ではなく時間の問題だったとみる。
その根拠は次の3点に集約できる。
第1点は、経済のグローバル化が危機のグローバル化を意味することだ。
経済のグローバル化が進展した結果、世界はこのグローバル化の勝者である中国で起きた危機から身を守れなくなっている。
第2点は、国際秩序を支えた政治・経済体制とは異なる体制を有する国がグローバルなパワーになった結果、世界はこれまでに経験したことのない危機の発生リスクを内包してしまったことだ。
なお、ここでいう危機とは、非民主主義体制であることに起因する危機だ。
第3点は、言論統制と権力の一極集中のもとでは、危機の発生が避けにくいことだ。」
SARSも中国発だった。
そして今回の新型コロナウイルスもそうだ。
今回の危機の拡大・拡散も上記第3点が強く批判されている。
本来ならばもう一つのアジアの人口大国インドが経済成長し中国の対抗国にならなければならないのだが、再び低成長のサイクルに入ってしまった。
著者は最後にこう記す。
「経済のグローバル化と価値観や理念を度外視する企業の行動の是非をいま一度、考えてみる必要がありそうだ。」
グローバル企業の規制の必要性を世界はようやく気付き動こうとしている。
私達はその動きを自分の目先の利便性だけではなく、失うかもしれない大切なモノ・価値について考え直す時が来ている。
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