2003年男性患者の人工呼吸器を外し殺害したとして、殺人罪で服役した元看護助手西山美香さん(40歳)が3月31日大津地裁の再審で無罪判決を受けた。
冤罪は嘘の自白から生まれる事が多い。
証拠がない場合、捜査官は自白を迫り、追い詰められた容疑者は嘘の自白をしてしまう。
捜査官は容疑者の接見禁止を利用して、さまざまな罠を設けて自白を誘導する。
何故、捜査官は嘘の自白でも良しとするのか?
そこの構図を分析し、それを防ぐ手立てを考えなければ冤罪は防げない。
そもそも、世界的に見て冤罪は日本固有の問題なのだろうか?
日本の司法制度に欠陥があるのだろうか?
その様な分析資料は無いのだろうか?
1990年に密室である取調室に録音・録画(可視化)が導入され徐々に広がっている様だが、捜査官の自白偏重は変わらない様だ。
冤罪を招いた当時の捜査官及びその組織ラインは、この結果をどの様に受け止めているのだろうか?
その反省は聞かれず、ペナルティも不明だ。
人が人を裁く難しさで、ミスもある、と言う程度の認識なのだろうか。
一方で、 私は大きな犯罪の報道を聞くと犯人を憎む、そして早急に犯人の逮捕を求める。
そして容疑者が特定され逮捕されると安堵し、正義が行われたと納得する。
そこに、感情に任せた警察への圧力があるのかもしれない。
この圧力が冤罪に結びついているならば、その圧力の緩和から始めなければ冤罪は無くならない。
犯罪を憎む気持ちは「誰でもいいから犯人を逮捕してほしい」に繋がる恐れがある様に思う。
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