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'20/4/12 大切なのはリーダーの真摯な姿勢

中日新聞4/12朝刊の社説「コロナ禍と民主主義」を読んで納得した。

 漠然と日本政府の対応に不満があったのは、やはり安倍政権への不信感があったのだな。

リーダーと言うのは、日常の言動に対する信頼が重要だと改めて思う。以下社説の抜粋から。

 

 『新型コロナウイルスの感染が世界中に広がり、日本でも緊急事態を宣言しました。

見えない「敵」にどう立ち向かえばいいのか。

私たちの先達が築き上げてきた民主日主義も試練にさらされています。

 

 (中略)

公衆衛生や社会の秩序を守るためにはには皆が譲り合うことも必要です。それが私たち自身の命を守ることになるからです。 必要最小限の私権制限までは否定できません。 

問題はどんな方法で、どこまで私権を制限するか、その措置に国民の理解が得られるかです。 

 

(中略)八日、テレビを通じて演説したメルケル首相は、国民に直接、次のように語りかけます。

「開かれた民主主義が意味するものは、私たちが政治的決定を透明化し、説明すること、できる限り、私たちの行動の根拠を示し、それを伝えることで、人々の理解が得られるようにすることです」「私たちは民主主義国です。何かを強いられるのではなく知識を 共有し、活発な参加を促すことで繁栄します。

これは歴史的な仕事です。

私たちが力を合わせ、立ち向かうことでのみ克服できます」

 

 (中略)民主主義は人類史に登場したどんな政治体制よりましです。でも、完璧ではありません。

 

 (中略)非常時には行政の権限をより強めるべしとの意見もありますが、民主主義国家では、政権が信頼されていなければ、対策の意義も国民には十分に理解されません。

安倍政権は安全保障関連法など反対が強い法律の成立を強行し、森友・加計学園や桜を見る会の問題では国民の疑念を解消しようとしません。

そのつけが今、回ってきているのではないか。

感染拡大を抑え込むためにも、政権不信解消にも真摯に取り組むべきです。』