5月物の原油価格がマイナスに追い込まれた。
コロナ禍で産業が休止状態になり、エネルギー消費が一気に冷え込んだ為だ。
備蓄するスペースがなくなり、備蓄のコストを払っても原油を引き取ってもらう、という事で原油価格がマイナスとなるという状態は理屈は分かっても信じられない気がする。
単純にガソリン価格が安くなるとか、消費する立場で喜んでる場合では無い。
産油施設は簡単に停止出来ず、一旦停止すると再開に莫大な費用がかかる。
元の供給量を復活させられない可能性があり、コロナ後に経済活動を再開させるのに原油価格の高騰が予想される。
また、懸念はそれだけでは無い。
産油国の経済は原油輸出に頼っている。
原油価格の低迷が長引くと微妙な国内情勢のバランスが崩れ経済難民が世界にばら撒かれる可能性もある。
テロの横行も予想される。
人類は長く化石燃料の活用で地球環境を破壊しながら繁栄して来た。
それ以外の道は考えられないが、一度この機会に立ち止まって、グローバル経済の在り方を考え直す機会にすべきでは無いか。
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